![]() | わたしのグランパ 筒井 康隆 (1999/08) 文藝春秋 この商品の詳細を見る |
中学生の珠子は両親と祖母の4人暮らし。
その家に15年の刑期を終え、祖父(グランパ)が帰ってきた。
初めて会うグランパは穏やかで優しげ、刑務所帰りにも拘らず、
町民たちには信頼されている様子だった。
反面、収入がないにもかかわらず、毎日のように飲みに出かける
不審な点もあった。
しかし珠子の周りには、それを気に掛けていられないくらい問題が
山積みだった。
地上げ屋による陰湿な嫌がらせ、それに端を発する両親の不仲。
学校でのいじめ。絶え間ない校内暴力。
珠子がいじめられていることを知ったグランパのとった行動は、
正当とは云えないかもしれないが、確実に珠子を救った。
珠子自身も自分の持つ力をグランパに気づかされ、己で苦難を
切り開くことが出来た。
そして両親の不仲(特に母親のヒステリー)の原因もあっさりと
見抜いてしまう
(しかしコレは誰でもわかる次元の話だ。)
そして校内暴力を起こす生徒たちもグランパの魅力にはイチコロなのだ。
次々と珠子の憂鬱を消し去っていくグランパは、ついにヤクザ相手に
立ち向かうことになる……
全般的にんなこたねえだろ?的な展開である。
果たして中学生の女の子が同級生を一喝したくらいでイジメが止むか?
びびって泣くか?小便漏らすか?
ジイサンがお前さんたちのためを思って警察には言わなかったんだ、
なんて慈悲振りまいたところで、教室のガラス窓ぶち割って喜んでた
中坊が心を入れ替えるか?
漫画だよ漫画。一昔前の漫画にありそうな話だよ。
あ、それから荒川紀子って超美少女のズーレーの女の子がキモい。
筒井氏なら珠子の身代わりに紀子が強姦されて、怒り狂った珠子が
自動小銃ぶっ放すとかの方が性に合ってたんじゃないかと思う。
それからグランパサイドの心理描写はほとんどないのだが、
その点を描きこんでくれた方が興味深かっただろう。
もっともそれは野暮なことではあるが。
.タ行の作家 筒井康隆 | trackback(0) | comment(0) |
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