2006/09/20 (Wed) 『ぷちすとハイパー!』を読む

ぷちすとハイパー! ぷちすとハイパー!
室井 佑月 (2006/06)
中央公論新社

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“ぷちストーリー”つまりショートショートだ。
男と女の駆け引きというか、とんでもない自己中な人間たちの生態が節操もなく描かれている。
気に入った話が一つあったので紹介しよう。

留守番中の夫が偶然、妻の雑誌への投稿はがきを見つけてしまう。
そこには夫の悪口が延々と書かれている。
 「共働きなのに家事に協力的でない。服は脱ぎっぱなし。
  休日は寝てばかり。このままではうまくやっていく自信がない云々・・・」
夫はそれを読んでひとり怒る。
  共働きだと?お前のパートと俺の仕事を一緒にするな!
  お前が家事が面倒になったというだけの話だろ!
  そんなに面倒なら自分のパートの給料で家政婦を雇えばいいだろ!

このように一通り怒りつつも、脱いだパジャマをいそいそと洗濯機に入れに行くのだ。
ふふふ・・・なのであった。

もぅいいから長編書け!って感じだ。

【ぉ星様きらきら】
  暇つぶしにはなる、というか暇つぶしにしかならない

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2006/06/20 (Tue) 「ママの神様」を読む

ママの神様 ママの神様
室井 佑月 (2006/03)
講談社

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「ママの神様」「僕らの世界は母ちゃんに含まれる」「money」
 これら3作は母子家庭を描いている
 作者の実生活を髣髴とさせる(実際は違うのかもしれんが)
 子供の描写がやはりというべきか リアル
 「ママの神様」と「money」は
 どちらも 生活の苦しい母子が描かれているが
 前者は小さなスナックの経営者
 朝が起きれず 幼稚園もしょっちゅう休ませてしまうような母親で
 幼稚園の他のママからも嫌われているが
 虐待の可能性を 保健所に通報されたのをきっかけに
 息子と今後も暮らしていくために 頑張ろうという話
 後者は 昼はスーパーのパート 夜は抜きキャバと
 かなりハードな生活を送っており あることをきっかけに
 頑張れなくなってしまう話
 対比してみると面白いかも
 
 
「おもろい夫婦」
「チコウ少年と呼ばれて」
 どちらも成り行きで犯罪を犯してしまう話
 これらはブラックユーモアのつもりなのだろうが 笑えない
 ユーモアのセンスがないのだろうか
 エッセイも書いているのだから そこらへんは磨きをかけて
 欲しいものである

その他収録作
  「水槽の中の小さな魚」
  「小さなダイヤモンド、ふたつ」
  「結婚トイウモノ」
  「太陽の見える場所まで」
  「透明な花びら、落ちた」
  「観音道り」 

【星どうぞ】
   良くも悪くも室井さんらしい
   実体験がないと書けない性質かな?
   この人には是非 長編を書いてもらいたいものだ
   年増女の本性だとか 切実さや醜さだとかが率直に書かれていて
   読んでいてイタイのだ

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