2008/07/12 (Sat) 『王子と乞食』 マーク トウェイン

王子と乞食王子と乞食
(2003/05)
マーク トウェイン

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乞食のトム・カンティはちょっと変わったところのある少年だった。
王に迫害された神父に習い、ラテン語を学んだり、物語を読むのを好んだ。
高貴な人々の生活に憧れ、特に王子を一度目の当たりにしたいと望んでいた。
ある日ウエストミンスター宮殿を訪れたトムは、門の格子越しに、ほんとうの王子を目にすることができる。
喜びと驚きで格子にしがみついたトムは番兵に追い払われるのだが、それを見咎めた王子エドワード・チュードルによって、宮殿内に招き入れられる。

王子の求めに応じ、貧困と暴力に満ちた家庭の話をし、しかし自由で面白いことのたくさんある暮らしについて語る。
そして互いの生活をうらやむ二人。
戯れに着物を取り替えてみると、実に瓜二つの王子と乞食だった。
ところが乞食の着物のまま外に出てしまった王子は、番兵にどやしつけられ、王子は乞食として、乞食は王子として、入れ替わってしまうのだった。

トムは慣れない宮殿生活に戸惑うのだが、気狂いの病で記憶が混乱していると判断され、一刻の猶予を得る。
マナー本や鞭打童の助けを借りて、徐々に王子らしくなっていく。
エドワードはといえば、やはり気狂い扱いされるのだが、トムの父が殺人を犯したせいで、逃亡生活に巻き込まれる。
そして父王ヘンリー八世崩御。
乞食のトムが国王として戴冠の儀を得てしまうのか・・・。

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2006/09/09 (Sat) 『不思議な少年 第44号』を読む

不思議な少年第44号 不思議な少年第44号
マーク トウェイン (1994/07)
角川書店

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1490年の冬のある日。
オーストリアの古城で印刷工場を営むシュタイン一家の前に、吹雪の中を一人の身なりの貧しい美少年が現れた。
「第44号、ニュー・シリーズ864962」と名乗るその謎めいた少年に、主人は食事や住まい、印刷見習工の職を与えたのだが、それに不満を抱く人々が少年を追い出そうと、数々の嫌がらせを画策する。
そんな彼らを少年は次々と不思議な力を使い、翻弄する。

主人公のアウグストは44号と友人関係を持つ。
主のシュタインや家政婦のカトリーナも44号をないがしろにはせず、
保護しようとする。
カトリーナにいたっては我が子と変わらず可愛がるのだ。
なのに彼らは少年を『44号』と呼び続ける。
そこらへんが不思議といえば不思議。
名がなければ、名付けようとするだろう、普通。

そもそも宗教観が違うので違和感というか、理解できない部分が多い。
5万円払って修道女に代わりに祈ってもらうなんて、エゲツない行為としか思えないんだけどな。
そこらへんが不思議といえば不思議。
そして物語の最後の方で44号は“神”をコテンパンにこき下ろしている。
この作品は作者の死後に編纂されたもので、不完全なのだが、この部分だけは完成形を成しているように見えるのは気のせいだろうか?
そこらへんが不思議といえば不思議。

[お星様きらきら]
主人公アウグストは44号に連れられ、時間も場所も生死も越えて旅をする。
そんな44号の役回りは『ファウスト』のメフィスト・フェレスによく似ているパクリなんじゃ

結末は『エヴァンゲリオン』最終回と似たり寄ったりw
結局この世には自分しかいない的なオチをありがとう。

予断だが漫画家の山下和美が『不思議な少年』という漫画を描いている。
何でもトゥエインの『不思議な少年』にインスパイアされて描いたそうだ。
そしてトゥエインの『不思議な少年』は以前、偽物が出回っていたらしい。
彼女がインスパイアされたのは果たして本物だったのか、偽物だったのか・・・?
不思議な少年 (1) 不思議な少年 (1)
山下 和美 (2001/10/23)
講談社

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