2008/06/20 (Fri) 『此処 彼処』 川上 弘美

此処 彼処 (ここ かしこ)此処 彼処 (ここ かしこ)
(2005/10/18)
川上 弘美

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エッセイ。
土地にまつわるお話。
『東京日記』に見られるような川上ワールドは感じられず。
ちょっとがっかりでした。

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2008/06/20 (Fri) 『ニシノユキヒコの恋と冒険』 川上 弘美

ニシノユキヒコの恋と冒険ニシノユキヒコの恋と冒険
(2003/11/26)
川上 弘美

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連作短編集。
それぞれ女性の視点から、ひとりの男性との出会いと別れを描いている。
十代から五十代まで、ニシノくんはたくさんの恋をする。
たくさんの女性から求められる。
でも彼自身はひとを愛せない。
求められれば与えてしまうけど、それは不実。
最後には女たちは離れていく。

いきなり泣き出す大学生の西野くん。
「ねえ、どうしてこの世界は、こんなにとめどがないの。とめどがなくて、僕はいたたまれない」

別れた恋人につぶやく三十代のユキヒコ。
「どうして僕は女のひとを愛せないんだろう」

たくさんの女性からの電話に律儀に出てしまうニシノくん。
「僕が間違っていることは、僕が一番知っている」
「正しい道へ踏み込むのは、怖い」

大事なものを、確信を持てるようになる前に、失くしてしまったから、だからニシノくんはとりとめがなくなったのだろうか。
あたしにはうまく消化のできない話だった。
でもなんだか悲しくなったよ。

でもリアルに想像すると最悪な男です。
ただの女たらし。性欲が旺盛で、自分に甘いだけ。
50過ぎて十代の女の子に入れあげている様子なんてオゾマシイ。
もちろん個人的偏見ですけど。

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2008/04/29 (Tue) 『真鶴』を読む 川上弘美

真鶴真鶴
(2006/10)
川上 弘美

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京には12年前に失踪した夫、礼とのあいだに一人の娘がいる。
今は母親と娘の百と3人で暮らしている。
青茲という恋人はいるが、彼には妻子がある。

    ある日、思い立って真鶴に出かけると、ついてくるものがあった。

京にはときとして、自分についてくるものの存在があった。
それは男だったり、女だったり、うすかったり、濃かったりする。
真鶴でついてきたのは女だ。
女は礼について何か知っているようであり、知らないようでもあり。

京ととても近くなりかねない存在感を顕にすることもあった。

なぜ自分が真鶴にひかれるのかはわからないが、女に呼ばれるように、再び訪れてしまう。
そして、ある日、残された礼の日記の中に「真鶴」の文字を見つけてしまうのだ。

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2008/03/07 (Fri) 『東京日記2 ほかに踊りを知らない。』を読む

東京日記2 ほかに踊りを知らない。 (東京日記 (2))東京日記2 ほかに踊りを知らない。 (東京日記 (2))
(2007/11/17)
川上 弘美

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カワカミさんはひらがなの使い方がいい。
そしてちょっと変。

これは小説じゃない。
日記。
で、やっぱりちょっと変。


『勝ったな。』
カワカミさんの住む町には「すみれ荘」という木賃アパ-トがある。
一階のいちばん奥がいつも空き部屋で、郵便受けがかたまってあるあたりの天井からは、大きな動物の白骨がつるしてある。
ある日カワカミさんは、隣町で「かたばみ荘」という「すみれ荘」と似たつくりのアパートを見つける。
だけど「すみれ荘」と比べて、壁はそっけない茶色だし、白骨もつるされていない。
勝ったな、うちの町が、と思いながら、肩をそびやかす。そびやかした後、彼女は自分の大人げなさにちょっとだけ恥じ入り、反省する。でもちょっとだけ。
ほんとうのところ、やっぱり勝ってるよな、すみれ荘、と誇らしく思っているのだ。

『迷いなく購入。』
電車に揺られて、つい見知らぬおじさんの膝の上に座ってしまう。
慌てて謝るが、ひどくどぎまぎしてしまう。
数日後、またしても電車に揺られ、見知らぬおじさんの膝の上に倒れこんでしまう。
前とはちょっと違うタイプのおじさんだ。
同じおじさんだったら、絶対にここで恋が芽生えたのにな。
そう夢想してしまうカワカミさんが好き。

毎日こんな日記をつけている人がいたら、通っちゃいます。
そのくらい 好き。

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