![]() | カオスの娘―シャーマン探偵ナルコ (2007/06/05) 島田 雅彦 商品詳細を見る |


「見えないものを見る眼力とは自在に夢を見る能力のことだ。」
そう言って、シャ−マンである祖母に、幼い頃からナルヒコは夢見の訓練を受けてきた。
夢を見たらそれを覚えておいて、祖母に話すのだ。
ナルヒコは夢を生け捕りにすることに長けていくが、引き換えにナルコレプシーという厄介な病気を抱え込んでしまう。
眠り病。日常のふとしたことが引き金となり、唐突に眠り込んでしまう病気だ。
やがて、ナルヒコが十二の年に祖母は亡くなり、十五の年に本物のシャ−マンとなるため、北海道の原野に旅立つ。
もう一人、過酷な運命に堕とされた少女がいた。
彼女は誘拐され、父親を目の前で殺害される。
眼を覚ますと、マンションの一室に裸で縛られたまま、横たわっている。
部屋には魔王子と名乗る男がいて、少女を真琴と名づける。
少女には記憶がなかった。自分の名前、母親の顔すら思い出せない。
暴力と陵辱に曝され、真琴は魔王子に2年間、飼われることになる。
解放のときは、殺人という後戻りのできない手段を伴って、突然訪れる。
しかし、魔王子の“洗脳”によって、外の世界は真琴にとって戦場と化していた。
マンションを出た真琴は、漠然と東京へと向かう。
しかし当てのないまま、飛行機を降り立った彼女を待ち受けていたのは、女を食い物にする有象無象ばかりだった。
.サ行の作家 島田雅彦 | trackback(0) | comment(0) |
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