2008/08/07 (Thu) 『名もなき毒』宮部 みゆき

名もなき毒名もなき毒
(2006/08)
宮部 みゆき

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ちまたでは連続無差別毒殺事件が騒がれていたが、社内報を作る編集部に勤めている杉村には無縁な話。
彼は巨大コンツェルンの娘婿であり、結婚を境に義父が発行人となる編集部に職を得ていた。
病弱だが明るい妻がおり、かわいい娘がいる。
幸せだが、資産家の妻を持つゆえ、平凡とは言い切れない人生に迷いが生じることもあった。
そんな彼のアシスタントの原田いずみは職能にも人格にも問題があるトラブルメーカー。
ついに馘首を決定するが、原田は裁判沙汰にすると息巻いて事実無根の中傷を書き付けた手紙を会長宛に送りつけてきた。
対処を命じられた杉村は、彼女の身上調査を始め、調査の過程で私立探偵、北見一郎宅を訪れる。
そこで、同じく調査依頼に来ていた女子高生、美知香が昏倒する場面に出くわしたため、知己となるのだが、実は彼女の祖父こそが連続無差別毒殺事件の被害者だったのだ。

杉村は美知香を励ますために祖父の思い出を綴ることを勧める。
美知香はそれをホームページで公開することによって、快活さを取り戻していくのだが、彼女の母親に捜査の手が伸びていた。
果たして連続毒殺事件の犯人は一人なのか。あるいは便乗犯がいるのか。
そして原田の行為は徐々に常軌を逸していくのだった・・。

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