![]() | スカイ・イクリプス (2008/06/24) 森博嗣 商品詳細を見る |



短編集。これまでの謎を解くヒントが隠されているそうです。
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![]() | もえない―Incombustibles (2007/12) 森 博嗣 商品詳細を見る |



同級生の杉山が死んだ。自殺だったらしい。
特に仲が良かったわけではない。
何度かCDを貸してくれたことがあるが、ほとんど聴くこともなく返した。
話しかけて欲しそうにしてることがあったが、僕は話しかけなかったように思う。
もうすぐ死ぬということが判っていれば、もう少しくらい親しいふりをしてやればよかったかな、そう思う。
葬式の後、職員室に呼ばれていくと、杉山の親父が来ていた。
棺を焼いた後、灰の中に栞のような金属のプレートが見つかったという。
そこには S.FUCHITA と僕の名が刻まれていたのだ。
僕にはまったく身に覚えがない。
そして、杉山とは同じピアノ教室、という共通点をもっていた山岸小夜子という女も三カ月前に自殺したという話を聞いた。
説明のできない違和感を抱いていた僕は、そのピアノ教室を訪ねることになった・・
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![]() | イナイ×イナイ (講談社ノベルス モF- 38) (2007/05/10) 森 博嗣 商品詳細を見る |
Xシリーズ開幕である。
Gシリーズはどうなったのだろう?
もしかあれで終わりなのだろうか。まさか。
今回のメイン舞台は椙田泰男事務所である。
美術品鑑定業を営むかたわら、探偵仕事も行っている変わった事務所だ。
もちろんこの椙田とは保呂草潤平のことである。(あ!)いいよね?
以前、赤柳が訪ねたのはこの椙田の事務所であり、事務所の留守番をしていたのが、芸大生の真鍋瞬市だったのだろう。
今回はこれに椙田の秘書小川玲子(一柳の元秘書)そして自称探偵のニューフェイス鷹知祐一朗が加わり、事件が展開していく。
真鍋が一人で事務所の留守番をしていると、黒髪の美人が訪れた。
彼女の名は佐竹千鶴。
佐竹家の亡くなった主(千鶴の父)の遺産を整理するため、椙田に美術品鑑定の依頼があったのだが、それとは別に探偵仕事を頼みたいと言う。
依頼内容は人探しだ。
探して欲しいのは彼女が生まれる前に亡くなったとされている兄。
なんでも、兄は死んだとされているが、実はまだ生きていて、屋敷の地下牢に閉じ込められているというのだ。
ただし、亡父の後妻には内密に調査に当たって欲しいという。
美術品鑑定のリスト作成のため、小川と真鍋は佐竹家を訪れた。
チャンスとばかりに小川は屋敷の中に迷い込んだふりをして、地下牢を探そうとするのだが、そこで女性の悲鳴を聞きつける。
居合わせた鷹知とともに、地下への入り口を見つけ、梯子を降りる。
悲鳴を上げたのは後妻の佐竹夫人で、暗闇の中で蝋燭の灯りを失い、動けずにいる。
奥に進むと錠のかかった地下牢があり、夫人が持っていた鍵で中に入ると、千春が首を絞められたあと、剃刀で首を切られ絶命。
千鶴は朦朧として倒れていた。
千春は誰の手にかかったのか。
行方不明の兄の行方は?
家族構成
父:佐竹重蔵(独裁者。三ヶ月前、膵臓癌で死亡)
妻:佐竹絹子(後妻。娘たちとは血が繋がっていない)
娘:佐竹千鶴(依頼者)
娘:佐竹千春(千鶴の妹)
兄:佐竹鎮夫(地下牢に監禁されている?)
実の母は入院中病院を抜け出し、行方知れず。
鷹知祐一朗:佐竹家の遠戚に当たる符号の三男坊。探偵。
☆
これまで森氏の作品を読んできた読者には犯人はすぐにわかる(はず
傾向として、犯行が物理的に可能か不可能かが問題なのであり、動機や人格などは無視していいのだ。
彼の作品の登場人物は常識の範疇を超えており、驚くことではない。
しかし理路整然としているようで、穴もある。
そもそも佐竹夫人はどうやって食事を運んでいたのか、だ。
梯子を降りるには通常、両手が必要だ。
お盆に陶器の食器を3つ載せ、さらに明かりを灯した蝋燭の皿を載せて、どうやって梯子を降りていたのだろう。
なぜ梯子ではなく、階段という設定にしなかったのか。謎である。
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![]() | ηなのに夢のよう 森 博嗣 (2007/01/12) 講談社 この商品の詳細を見る |
数学者深川恒之は毎朝堤防の道を歩く。
堤防から臨む斜面には森が点々と広がっている。
その中でも一際大きな森の、高い樹の枝に白いものが下がっているのが見えた。
いつもと違うルートをたどり、斜面を降りて行ってみると、それは
首吊り死体だった。
吊るされていたのは10メートル以上の高さ。
はしごは残されていない。
自殺なのか、他殺なのか。
事件を聞き知った加部谷恵は友人と現場を訪れ、『ηなのに夢のよう』と
いうメッセージを発見する。
そんな中、第2の事件が起こる。
池の中の島でまたしても首吊り死体が発見されたのだ。
島まで行くにはボートが必要だが、現場に係留されてはいなかった。
泳いで渡ったのか、あるいは協力者がいたのか。
そして遺されたメッセージ『ηなのに夢のよう』。
連鎖する首吊り死体。
ギリシャ文字を冠する一連の事件と関係はあるのか?
今回は妃真加島の真賀田研究所を紅子が訪れることになる。
その際、久慈と同行するのだが、改めて『女王の百年密室』とのリンクが
印象づけられる。
保呂草と赤柳探偵との対話シーンも長く取られており、その正体のヒントも
ちりばめられているようだ(さっぱりわからんがな。森川素直か?
印象としてはなんだか優しいお話だった。
反町愛は恐ろしい目に遭うが、それがいいきっかけになったと云える。
犀川との会話で萌絵の心がほどけていく辺りは、ラブストーリーだな…と
思わずにいられなかった。
しかしいつも思うのだが、なぜメインキャスト以外は方言丸出しなのだ。
どっちかに統一すべきだろう。
加部谷が友達の雨宮と喋っているシーン。不自然に過ぎるぞ。
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![]() | 少し変わった子あります 森 博嗣 (2006/08) 文藝春秋 この商品の詳細を見る |
大学教授の小沼は後輩から変わった小料理屋の話をきく。
店に名前はなく、場所も一度として同じ場所にはない。
女将の名を尋ねることも許されず、友人と連れ立って訪れる事はできない。
必ずひとりで。
食事は特に限定されず、和食だったり洋食だったり。
そしてなんでも、オプションメニューとして、初対面の女の子と一緒に
食事をすることができるというのだ。
もちろん一緒に食事をするだけである。
さまざまな女性が現れるが、二度と同じ女性には会えない。
もちろん名を尋ねることも出来ない。
ただ会話を楽しむ。あるいは静寂を。
そして決まって彼女たちの作法は美しいのだ。
今回の作品でいったい何を目指したのだろう。
読者は会話の内容をともに考え、楽しむしか仕様がないようだ。
もちろんそれが悪いとは云わないが、ストーリーに魅力があるとは到底思えない。
そしてあの、オチらしきモノの致命的な古臭さ。
しかし、森氏の作品にはそもそも変わった子しか出てこない気がするのだが?
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