2006/08/25 (Fri) 消えた掲示板

掲示板が消えている。
chobiesにもアクセスできない。
また新たに探さなきゃダメ・・・?

日記 | trackback(0) | comment(3) |


2006/08/23 (Wed) 『羆嵐』 吉村 昭

羆嵐 羆嵐
吉村 昭 (1982/11)
新潮社

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第一次世界大戦のさなか、北海道の開拓地で暮らす入植者達を襲った惨劇を、事実に基づいて書かれたドキュメンタリー作品。

痩せた土地を耕し、なんとか土地に根付こうとする開拓者の小さな村に現れたのは巨大な羆。
クマは留守を守っていた母子を始めとして、次々に人を襲い、喰らう。
村の男達は最初、自力でクマに立ち向かおうとするのだが、彼らの銃も、銃の腕前も所詮は百姓のもの。
果たしてクマの前では無力だった。

村人は警察を頼みにするも、そもそも野生のクマに対するとき、どれだけ人数をかき集めたところで、その脅威に打ち克つ術はないに等しい。
山に入る、それは完全にヒトの生存域を離れ、異界に踏み込むのと同義なのだ。
まっとうな精神力ではクマに挑むことは不可能だ。
そして一人の老いたクマ撃ちが召喚されることとなる・・・



[星つけろってか]
  女子供、年寄りが村を捨て避難するさま、それを見た他の村落の
  人々が不安を煽られ、後に続こうとするさま。
  怖かったなぁ〜
  森や山を畏れる心、それは本来ヒトという動物が持っている本能の
  はず。
  それが呼び覚まされた感じだった。
  赤川次郎の『夜』を髣髴とさせる。(パクリなんじゃないの
  そして何故か吉村萬壱の『爆裂地区』も。
  抗いようのない恐怖に追われて、群れを成して逃げる人間の姿が
  ダブるせいだろう

.ヤ行の作家 吉村昭 | trackback(0) | comment(2) |


2006/08/21 (Mon)

小学生のころ、なぜか図書室の江戸川乱歩を読みつくそうとしていた。
少年探偵団より怪人たちに心惹かれていた。
変な少女だ。

大人になった今は、みんなの人気者伊坂幸太郎が嫌いだ。
東野圭吾なんて知らない。

小林泰三や吉村萬壱、奥泉光が好き。
読書サークルに入っても話が合わないわけだorz

雑文 | trackback(0) | comment(2) |


2006/08/12 (Sat) 『孤独の歌声』を読む

孤独の歌声 孤独の歌声
天童 荒太 (1997/02)
新潮社

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連続コンビニ強盗、連続女性監禁殺人の二つの事件が軸となって、それ
に関わる女性刑事 朝山風希、フリーターシンガーソングライタ−潤平のトラウマ解決記。


登場人物の行動に、作者の都合でか、間抜けさゆえか、辻褄の合わない部分が見受けられた。
例えば、風希は自らを囮として単身、夜のコンビニを徘徊し、結果、犯人に攫われる事になる。
そこで疑問なのは、囮捜査のくせに何ら武器の準備をしていないという
事だ。
思うに、スタンガンの衝撃からなんともご都合よく目を覚ました風希が、
スコップを現地調達し、バッグのチェーンを拳に巻いて、メリケンサック代わり、という急場の武装をする場面を、さも機転が利いて格好いいシーンとして書きたかったのだろうが、実に浅はかだ。
着飾った衣装には実用重視の普段のバッグは持つわけにいかない
という言い訳のような描写があるのだが、だったらお洒落な高級バッグ
とやらに、愛用のスタンガンを移し替えておけばいいだけの話だ。
これじゃあ、捕まえる気皆無の馬鹿刑事である。
またそういった部分にはツッコミのない審査員の先生方はいかがな
ものか?
同じ職業を持つもの同士の同属意識でもあるのか。
こういった矛盾点は、筆力さえ勝っていれば、読み飛ばしも出来るが、
残念ながらこの作品に関しては、それだけの力は無かった。
ただ、風希が心に抱えていた子供のころの事件の描写は、
あの『永遠の仔』を書いた天童荒太らしく、興味深く読ませてもらった。

[星つけちゃうぞ]
   ぶっちゃけ「羊たちの沈黙」「コレクター」のコピー。
   潤平はエキセントリックでまるで尾崎豊のコピー。
   

.タ行の作家 天童荒太 | trackback(0) | comment(0) |


2006/08/03 (Thu) 「失踪者」を読む

失踪者―カフカ・コレクション 失踪者―カフカ・コレクション
フランツ カフカ (2006/04)
白水社

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17歳のカール・ロスマンは女中に誘惑され、身篭らせてしまったため、
両親に放逐されてしまう。
たった一人でアメリカへの船旅に出るのだが、下船する段になって
知り合ったひとりの火夫と話すうち、彼の不遇に憤りを感じ、船長に
直談判に行こうと言い出す。
ここで不思議なのは、出会ったばかりのおっさんのグチに素直に反応し、
状況を打開しようする根拠の薄さである。
おかげでカールは船長室で偶然、伯父に出会うことが出来るわけだが、
これがまたご都合主義というか・・・
伯父は上院議員を務めるほどの実力者。
行く当てのなかったカールの生活の保障がされるわけだ。
世界名作劇場並みのトントン拍子だ。

そして伯父と暮すことになるのだが、そこで紹介されたポランダー氏と
お互いに好意を抱く。
そして家に招待される。
快くというわけにはいかなかったが、とりあえず伯父の許可を得て、
泊まりに行く。
泊まりに行ったその夜午前0時。不幸な手紙を渡される。
「原理主義である私は今夜のお前の行動を許すことは出来ない。
よってお前を放逐する。」
という訳で家なき子になっちゃうのである。
なんッじゃそれ!!
ツッコミどころ満載のとても面白い作品だった。



【星付けたるで】
  従来は「アメリカ」というタイトルで知られていた作品だが、今回の
  「カフカコレクション」では、カフカ自身が名付けていたタイトルに
  戻されており、新たな一章も付け加えられている。
  カフカの死後、友人が遺稿を編纂したものであり、未完の作品である。
  主人公の年齢も辻褄が合わないし、ストーリーに脈絡がないまま
  進む章もある。
  なのにとても面白い。確かに退屈な場面もあるが、
  続きが気になる話運びだ。
  カフカってけっこうエンターテイナーだったんだな。
  気に入ったので「アメリカ」も読んでみるつもりだ。 

.海外作家 フランツ・カフカ | trackback(0) | comment(0) |


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