![]() | 世界でいちばん醜い子供 浦賀 和宏 (2007/04/06) 講談社 この商品の詳細を見る |
八木剛士と絶縁状態にあり、悶々としていた松浦純菜のもとに一通の手紙が届けられる。
それは彼女が左腕を失った原因となった事件の張本人からだった。
手紙には謝罪の言葉がしたためられており「会って謝罪したい」とまで云っている。
今頃になってなぜ?
それともこれは誰かのいたずらなのか?
手紙の送り主に会うため、雨男南部君と連れだって、純菜は待ち合わせの場所に出かけるのだった。
前作『さよなら純菜 そして、不死の怪物』が八木剛士のモノローグ(あるいは妄想)によって9割近く占められていたのに対して、今回は松浦純菜のモノローグで構成されている。
いや、単に独白と云ってしまうと語弊があるかもしれない。
スティーブン・キングばりの『自分の中の自分』との対話とはまた違った色合いがあるのだ。
今までカタチとしては明確だったが、その内実については不明だった
純菜の≪力≫が今回読者の前に姿を現すと云っていいだろう。
また八木視点でばかり描かれていたため、ご都合主義に見えていた純菜の優しさの正体も見えてくる。
根暗でいじめられっ子、成績も悪いし運動も出来ない、顔は顔面凶器と
云われるほどの醜さ、髪は極度の縮れ毛、究極の駄目人間。
そんな八木に身を任せようとした純菜の本心とは?
これはシリーズ最大の謎といっても過言ではない(笑
彼女と彼女の持つ≪力≫との対話によって、その謎も解き明かされるだろう。
そんな大したものでもないかw
.ア行の作家 浦賀和宏 | trackback(0) | comment(0) |
![]() | ダ・ヴィンチ・コード〈上〉 越前 敏弥 (2004/05/31) 角川書店 この商品の詳細を見る |
![]() | ダ・ヴィンチ・コード〈下〉 越前 敏弥 (2004/05/31) 角川書店 この商品の詳細を見る |
ルーブル美術館館長のジャック・ソニエールが館内で殺害された。
遺体はダ・ヴィンチの有名なウィトルウィウィス的人体図を模した形で
横たわっており、当日会う約束をしておきながら、果たせなかった宗教
象徴学教授ロバート・ラングドンはその特異な遺体の状況からフランス
警察に協力を求められる。
遺体の周りには暗号めいたダイイングメッセージが残されており、
戸惑うラングドンだったが、そこへソニエールの孫娘であり暗号解読員の
ソフィー・ヌブーが現れ、ラングドンに逃亡を促すのだった。
「フランス警察はあなたを第一容疑者としてみている。
このままここにいたら、この先何週間も拘束されることになる。
まずはアメリカ大使館に逃げ込み、米国政府に保護を求めるべきだわ」
そう言い張るソフィーの大胆な行動により、二人はルーブルを逃げ出す
ことになった。
逃亡の間際に解いた暗号の指し示した絵から見つけ出した金色の鍵を
持って。
しかしアメリカ大使館にはすでに手が回っており、窮した2人は
知力と財力と権力を兼ね備えたラングドンの知人、宗教史学者であり
聖杯探求者のサー・リー・ティービング宅に逃げ込むのだった。
ラングドンとソフィーは、警察と殺人者の双方に追われながらも、
ソニエールが最期に伝えようとした“秘密“を手繰り寄せていくのだった。
一時期ブームになったおかげで予備知識はあったのだが、それなりに
面白く読めた。
テンポもいいし、思わせぶりな描写もスパイスになっている。
ただ何もかもはいそうですかと納得はいかない。
『最後の晩餐』の絵解きでも、ここに“M”が浮かび上がります!
とか云われてもそりゃそう見えるだけでないの?と天邪鬼なら思います。
点が三つあれば、“顔”に見えてしまうのが人間なのだから。
それから、うちの家には『モナ・リザ』も『最後の晩餐』もないので、
参考資料として写真を載せて欲しかった。
.海外作家 ダン・ブラウン | trackback(0) | comment(0) |

福井 晴敏 (2005/03)
幻冬舎
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