2007/06/14 (Thu) 『ηなのに夢のよう』を読む

ηなのに夢のよう ηなのに夢のよう
森 博嗣 (2007/01/12)
講談社

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数学者深川恒之は毎朝堤防の道を歩く。
堤防から臨む斜面には森が点々と広がっている。
その中でも一際大きな森の、高い樹の枝に白いものが下がっているのが見えた。
いつもと違うルートをたどり、斜面を降りて行ってみると、それは
首吊り死体だった。
吊るされていたのは10メートル以上の高さ。
はしごは残されていない。
自殺なのか、他殺なのか。
事件を聞き知った加部谷恵は友人と現場を訪れ、『ηなのに夢のよう』と
いうメッセージを発見する。

そんな中、第2の事件が起こる。
池の中の島でまたしても首吊り死体が発見されたのだ。
島まで行くにはボートが必要だが、現場に係留されてはいなかった。
泳いで渡ったのか、あるいは協力者がいたのか。
そして遺されたメッセージ『ηなのに夢のよう』。
連鎖する首吊り死体。
ギリシャ文字を冠する一連の事件と関係はあるのか?

今回は妃真加島の真賀田研究所を紅子が訪れることになる。
その際、久慈と同行するのだが、改めて『女王の百年密室』とのリンクが
印象づけられる。
保呂草と赤柳探偵との対話シーンも長く取られており、その正体のヒントも
ちりばめられているようだ(さっぱりわからんがな。森川素直か?

印象としてはなんだか優しいお話だった。
反町愛は恐ろしい目に遭うが、それがいいきっかけになったと云える。
犀川との会話で萌絵の心がほどけていく辺りは、ラブストーリーだな…と
思わずにいられなかった。

しかしいつも思うのだが、なぜメインキャスト以外は方言丸出しなのだ。
どっちかに統一すべきだろう。
加部谷が友達の雨宮と喋っているシーン。不自然に過ぎるぞ。

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