2007/11/26 (Mon) Mではない

最近気になるのは男子バレーの監督(?)
あの厳しそうな表情がたまらん。
険しい表情の男性はけっこう好きだ。

よく好みのタイプは?と訊かれて答えられずに困るのだが、今度から
「人ひとりくらい殺した経験があるような顔の人がいい。」
と云ってみようか。

ん、よした方がいい?

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2007/11/25 (Sun) Hedgehog

なんだか胸の奥が重〜くて。
自分が可哀想な気がしてきた。
でもそんなのはきっと勘違いでさ。
ちっとも可哀想なんかじゃないはず。

あたしが可哀想なわけないじゃん。
こんなにふてぶてしいのに。


         っていい聞かせてるんかいw

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2007/11/19 (Mon) 『戦艦武蔵』を読む 吉村 昭

戦艦武蔵 (新潮文庫)戦艦武蔵 (新潮文庫)
(2000)
吉村 昭

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導入部が上手い。まずは九州の漁業界に起きた変異について語ってみせるのだ。
漁具に使用する、それまでならありふれた植物であった棕櫚がいつの間にか忽然と市場から消えた。
どうも多くの集荷商人たちが相場以上の金額を示して、棕櫚を買いあさっていったというのだ。
被害は九州だけでなく四国にも及んだ。
価格吊上げを狙う悪質な大量買占めと判断した漁業業者の訴えを受け、中央官庁は、買い占められた棕櫚の経路を辿るのだが、すでに荷物はどこの所属とも分からぬトラックで持ち去られた後だった。
ミステリアスなエピソードである。

場面は変わり、長崎造船所内で密やかに進行する新艦建造に関ることになった人たちの姿が描かれる。
ごく少数の技師や工員が、詳細は知らされぬまま他言無用の宣誓をさせられ、呉の海軍工廠に派遣される。
そして造船所の中枢部の者たちも、想像を超える、ただひたすら巨大な戦艦の姿を予感させられながら、一切の質問に回答を得られず、苛立ちを感じずにいられなかった。

やがて海軍艦政本部からの指令が下る。
それは建造中の艦の様子が外からは窺えないようにしろ、というものだった。
長崎港は山に囲まれている。稲佐山、金毘羅山、風頭山。
そのうえすり鉢の底のような所に位置している。
建造作業を行うガントリークレーンを覆うには幅40メートル、長さ270メートル、高さ36メートルが必要だ。
トタンでは台風に耐えられない、竹では重過ぎる、藁縄では溶接作業での際、火花が燃え移る恐れがある。
そこで考え出されたのが、棕櫚繊維だった。
すべての条件を満たす棕櫚繊維、このとき用意されたのは500トンとされている。
さて、このように膨大な量の資材を買い占めているという事は、さぞかし予算も潤沢なのであろうと思っていた。
何しろ国家事業である。
ところが海軍は国会や大蔵省さえも欺いていたのだ。
正確な予算を請求してしまうと艦の規模がいかに大きいのかが悟られてしまう。
それを鑑みて、実際よりは小さい艦を建造するものとして、不足分は航空母艦、駆逐艦、潜水艦などをつくることで補うという工作をしていた。
軍機に関るという事はこれほどのものなのか。
また長崎警察署に集った特高係60名ほどが、支那人街に踏み込み、家宅捜査、ひいては成人男性の連行、そして2ヶ月に及ぶ執拗な尋問・拷問を行ったそうだ。
その過酷な取調べにより、一人の老人が亡くなった。
この巨艦建造において、その機密保持は、滑稽なほど徹底されていた。

しかしどれだけ建造中の姿を隠したところで、進水させるにはこれまで艦を覆い隠してきた第二船台の棕櫚スダレから、どうしてもその姿を現すことになる。
よって進水式が行われる当日、市民や外国人の目から艦を守るために検討が重ねられる。
結果、まず防空演習と偽って住民の外出を禁じる。
殊に海岸沿いに軒を並べる家々には雨戸を立てさせ、窓にもカーテンを引くことを厳命し、一戸当たり数名の警戒隊員を配置させた。
外交関係に問題があって、行動を制限できない外国人には、進水の定刻を狙って、一斉に警官が家族調査と称して家を訪問させる。
動員された警戒隊員は1800名に及ぶ。

その後、艤装工事(船体に砲塔などの装備を組み込んだり、電気系統や機関部の工事を行う)のため、第二船台を出た艦は向島岸壁に繋留される。
もちろん棕櫚スダレは提げられたままで容易にその外観を窺い知ることはできないが、地肌がむき出しの崖を背景にすると艦のシルエットが浮き上がって見えてしまう。
慎重を期すため、岸壁の色を船体と同じ鼠色に塗ってしまうあたりが凄い。

艦の巨大さと区画の複雑さにより、艦内で迷子になる工員も出た。
乗艦することになる兵にしても同じことで、とにかく艦内部を把握させるために、朝、弁当持参で艦に入り、区画ごとに控えている下士官に判をもらいながら巡り、夕方やっと出てくるというオリエンテーリングのようなことも行われたそうだ。

当時の日本海軍の砲撃技術は格段に高いもので、砲弾命中率は10%を確実に上回るものだったという記述がある。
たった10%か!と思ってしまうのだが、第一次大戦時のドイツ艦の砲弾命中率は5%、イギリス艦の命中率は3%というのだから、その差は歴然としている。
しかし一方では巨艦巨砲主義に反して航空兵力の優位性が認識され始めており、呉工廠で建設中だった第四号艦はひそかに解体され、また横須賀で建造中だった第三号艦は航空母艦に改造が決まった。
この歴史に残る巨艦の双子はまさに戦争技術の端境期に産まれたのだ。

もしも著者が武蔵賛歌のようなスタンスで書いていたなら、私はこれを好まなかっただろう。
吉村氏はただ冷静に、後に砕け散る運命となる艦に必死で取り付く人々の姿を書いてみせた。
彼がこれを書いたのは、戦争という熱狂を維持したもの正体を、人々の中に見出そうとしたからではないだろうか。

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2007/11/19 (Mon) 『堕ちた天使と金色の悪魔』を読む 浦賀 和宏

堕ちた天使と金色の悪魔 (講談社ノベルス ウF- 16)堕ちた天使と金色の悪魔 (講談社ノベルス ウF- 16)
(2007/09)
浦賀 和宏

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前作の『世界でいちばん醜い子供』と時系列でつながっている。
前作は純菜サイドからの視点だったのが、今回は剛士側から描かれる。
いじめっ子への復讐を果たした『さよなら純菜、そして、不死の怪物』のラストではどうなる事かと思ったが、停学2週間で意外にも復学を果たした剛士。
唯一の友達だった小田渚にも避けられるようになり、剛士に近づくものは誰もいないかに思えた。
そんな彼に物怖じせず近づく生徒がひとりいた。
エル・ビアンノことマリア・マールベルクである。
純菜との仲直りは果たしたものの、どこかぎこちない二人。
剛士の心は純菜とマリアの間で揺れ動く。

剛士のエロ妄想爆発ぶり、優柔不断ぶりは相変わらずだが、彼の中には確固とした思念が宿りつつある。
日本も核武装すべきだとやたら熱く語るのがその表れだ。
いずれ世界を滅ぼす偽王としては当然の思想といえるのだろうか。

純菜の心境にも変化が現れたようだ。
道路の真ん中で立ち往生する子犬に、これまでの彼女なら「八木君 早く助けてあげて!」なんて云いそうだが、今回は車の行き交う車道に歩み出た剛士を気遣うような様子を見せる。
これは何を意味するのだろうか?
剛士の力に陰りが現れる予兆のようでもあり、純菜の彼に対する思いの深さがそうさせているようにも見える。

しかしこいつの根っからのガンダムおたくは牧歌的だ。
南部が携帯を買うのに付き合ったとき。
南部が店員に「青いのはないんですか?」と尋ねると

グフか。

と心でツッコミ。
青がないと知れて「じゃ黒は?」と聞くと

ドムだな。

と一人納得する。
ナイスだ、八木。

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2007/11/19 (Mon) 『イナイ×イナイ』を読む 森 博嗣

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森 博嗣

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Xシリーズ開幕である。
Gシリーズはどうなったのだろう?
もしかあれで終わりなのだろうか。まさか。
今回のメイン舞台は椙田泰男事務所である。
美術品鑑定業を営むかたわら、探偵仕事も行っている変わった事務所だ。
もちろんこの椙田とは保呂草潤平のことである。(あ!)いいよね?
以前、赤柳が訪ねたのはこの椙田の事務所であり、事務所の留守番をしていたのが、芸大生の真鍋瞬市だったのだろう。
今回はこれに椙田の秘書小川玲子(一柳の元秘書)そして自称探偵のニューフェイス鷹知祐一朗が加わり、事件が展開していく。

真鍋が一人で事務所の留守番をしていると、黒髪の美人が訪れた。
彼女の名は佐竹千鶴。
佐竹家の亡くなった主(千鶴の父)の遺産を整理するため、椙田に美術品鑑定の依頼があったのだが、それとは別に探偵仕事を頼みたいと言う。
依頼内容は人探しだ。
探して欲しいのは彼女が生まれる前に亡くなったとされている兄。
なんでも、兄は死んだとされているが、実はまだ生きていて、屋敷の地下牢に閉じ込められているというのだ。
ただし、亡父の後妻には内密に調査に当たって欲しいという。

美術品鑑定のリスト作成のため、小川と真鍋は佐竹家を訪れた。
チャンスとばかりに小川は屋敷の中に迷い込んだふりをして、地下牢を探そうとするのだが、そこで女性の悲鳴を聞きつける。
居合わせた鷹知とともに、地下への入り口を見つけ、梯子を降りる。
悲鳴を上げたのは後妻の佐竹夫人で、暗闇の中で蝋燭の灯りを失い、動けずにいる。
奥に進むと錠のかかった地下牢があり、夫人が持っていた鍵で中に入ると、千春が首を絞められたあと、剃刀で首を切られ絶命。
千鶴は朦朧として倒れていた。
千春は誰の手にかかったのか。
行方不明の兄の行方は?


家族構成
父:佐竹重蔵(独裁者。三ヶ月前、膵臓癌で死亡)
妻:佐竹絹子(後妻。娘たちとは血が繋がっていない)
娘:佐竹千鶴(依頼者)
娘:佐竹千春(千鶴の妹)
兄:佐竹鎮夫(地下牢に監禁されている?)
実の母は入院中病院を抜け出し、行方知れず。
鷹知祐一朗:佐竹家の遠戚に当たる符号の三男坊。探偵。



                    ☆



これまで森氏の作品を読んできた読者には犯人はすぐにわかる(はず
傾向として、犯行が物理的に可能か不可能かが問題なのであり、動機や人格などは無視していいのだ。
彼の作品の登場人物は常識の範疇を超えており、驚くことではない。

しかし理路整然としているようで、穴もある。
そもそも佐竹夫人はどうやって食事を運んでいたのか、だ。
梯子を降りるには通常、両手が必要だ。
お盆に陶器の食器を3つ載せ、さらに明かりを灯した蝋燭の皿を載せて、どうやって梯子を降りていたのだろう。
なぜ梯子ではなく、階段という設定にしなかったのか。謎である。

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