![]() | 正義のミカタ―I’m a loser (2007/05) 本多 孝好 商品詳細を見る |



高校時代いじめられっ子だった蓮見亮太は、やっとのことで三流大学に入学。
自分の過去を知る人のいないこの大学で、生まれ変わろうと決意していた亮太だが、授業の始まる初日にいじめっ子の畠田にまさかの再会をしてしまう。
再びあの悪夢の日常が始まるのか・・・。
ボコられながら、大学をやめる決意を固めた亮太に救いの手が差し延べられる。
小柄な体格ながら、見事な動きで畠田を撃沈、ボクシングインターハイ三連覇の経歴を持つ桐生友一だった。なぜか友一に見事なまでの“殴られ方”を買われて、亮太はある部にスカウトされる。
正義の味方研究部。
そこで自分の持つ能力(必要以上に殴られないためにわざと殴らせる。攻撃を目で追える)を指摘され、初めて気づかされる。
友達のいなかった亮太は、人に認められた嬉しさで即入部を決意。
正体不明の佐山部長、理知的な亘先輩、マッチョな一馬先輩、美人でグラマラスな優姫先輩。
新しい友達。そしてクラスにはかわいい女の子。
亮太の春が始まろうとしていた・・・。
序盤では亮太はただ単純に、行われる正義を受け入れていくのだが、一人の人物と出会ったことによって、人の弱さや生まれた環境による不公平感に目を向けるようになる。
その決して平等でない現実世界の中で生きていくためには、自分のフィールドを作りあげなければならない。
どんな手段をもってしても。
それは間違ったことかもしれないが、責めることはできるだろうか?
正義は正しい、しかしそれを振りかざしたときに傷つく者がいるかもしれない。
だとしたら、その正義は正しいのか。
迫害された者たちが行う正義は純粋だろうか。
持てる者が正義を行うことに驕りはないだろうか。
亮太は自分が自分らしくあるために、ひとつの決断を下す。
ただの勧善懲悪物ではない。
それを期待してしまったら、おそらく消化不良に終わるだろう。
これは一人の男の子が、自分らしくあるために、考え抜いて出したひとつの答えなのだ。
彼が出した正義の見方のひとつなのだ。
.ハ行の作家 本多孝好 | trackback(0) | comment(2) |
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comment
むむっ
コレ面白そうだな。。
読んでみようかな?
2008/08/03 23:06 | kantarou [ 編集 ]
本多孝好と吉田修一って似てない?
よくこんがらがる。
本多さんのは「MOMENT」の方が分かりやすいと思うなぁ。
これはよくある青春物だと思ってお気楽に読んでたら、
クライマックスで正義論みたいなものにすり替わっちゃった。
で、再読。
2008/08/03 23:17 | ゆう [ 編集 ]
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